2005年08月31日
浅見光彦シリーズ
内田康夫の浅見光彦シリーズは愛読書のひとつである。これまで100冊以上読んだ。暇つぶしのために通勤電車の中で読む。数十冊くらい読んだ頃から、駅の売店に並んだ新刊の文庫を買って電車の中で読み始めて、「あれ?これ前に読んだな!?」なんて気づくことが何回かあった。それから蔵書リストをつくりはじめた。いまは書名一覧だけで、時間を見つけて文庫の書評、読後の感想などを書こうと少しはじめたが根気が続かない。
今日偶然に「浅見光彦シリーズが好評の内田康夫作品の紹介と感想」がメインのページを見つけた。感想だけでなく、全作品について「ミステリ考察」、「ヒロインたち」、「謎の言葉」などじつに幅広く丁寧に書かれている。このページの作者には脱帽せざるを得ない。
2005年08月02日
般若波羅蜜多心経
昔読んだ本の中に「般若心経入門」がある。田舎生まれ育ちの私が大都会での生活に慣れず、鬱屈した日々から逃れるように山登りをしていた頃に買った記憶がある。子供時代に法要のたびに意味も分からないままにお坊さんや周りの人の声にあわせて唱えた「…色即是空。空即是色…」という有名なお経である。正しくは「般若波羅蜜多心経」というそうである。恥ずかしながら今もその内容の意味するところをよく知らない。
Amazonで調べたら、「般若心経入門―276文字が語る人生の知恵」、祥伝社黄金文庫、 松原 泰道 (著) という本があった。まさしくこの本である。20代の頃に買ったが正直いって内容がよくわからずに投げ出した。「松原 泰道」という著者の名前も知らなかったが、20世紀日本の碩学、生きる知恵を語る第一人者だということである。「諸行無常」、「生者必滅」、「因縁生起」、「諸法無我」…など仏教のこころを語る。

子供時代に祖父母に教わった「足るを知る」、アメリカで座右の銘のひとつであった「水五則」も、松原さんが禅から学ぶ人間の生き方として説いている。なんと私は無知であったのかと大いに反省している。この四半世紀のあいだ、「足るを知る」は森鴎外の「高瀬舟」のテーマである…と知ったかぶりで話してきた。「水五則」は、信州の山寺にある掛け軸に書いてある言葉だと、20年以上昔に見たTVドキュメンタリで知った記憶がある。それ以来の思い込みである。「知っている、分かっている、やっている」というのは傲慢さの証である…などと研修で話しているのが恥ずかしくなった。もっと謙虚にならなくてはとわが身を戒める。
2005年03月07日
文学に異変あり
台頭する若手作家たち…と題した3月7日放送のTV番組「クローズアップ現代」を見た。少し長いが放送記録から引用させてもらう。
「出版不況の中で、低迷して久しいと言われてきた文学の世界が、ここにきて10代・20代の若手作家によって活況を呈している。 去年史上最年少で芥川賞を受賞した金原ひとみ、綿谷りさに刺激され、多くの若者が「書き手」として文学の世界に参入しつつあるのだ。新人作家の登竜門と言われる文芸賞への応募は年々増え、今年は2千を超えた。その中から、白岩玄、山崎ナオコーラといった新たな才能も登場、出版社も「携帯メール大賞」などを新設し、若者の才能の発掘に躍起になっている。所謂古典文学からではなく、ゲームや漫画から育った若者がどんな小説を生み出していくのか、若者ブンガクの可能性を探る。」三年ほど前、久しぶりに日本の本屋さんに並ぶ新刊書をいくつか立ち読みして感じた違和感の原因を説明してくれた。「なんだか漢字が少ない…。カタカナが多い…。口語体、一人称で、文が短い…。擬態語・擬音語が多い…。どうでもいいような日常の話が多い…。かと思うと超常現象の話を主題にしている…。といった具合で、実際に新しい作家の小説を読んで、そういう違和感が強くなった。もちろん、それは私が感じる違和感であって、一般の読者にとっては何の違和感もないのだろう。逆に読みやすく、内容に関心があり共感を覚える読者がたくさんいるから売れているのである。アメリカのXジェネレーションやポップカルチャー世代が新しい文化を創ってきたのと似たような現象がまさしく今日本の社会に起こっているのであろう。番組ゲストの作家・高橋源一郎氏のコメントが大変的を得ており分かりやすかった。
「若手作家たちは、今日より明日は悪くなると感じながら育ってきた世代である。希望の見えない時代のサバイバル…それを新しい文学として提示している。」以下は番組の主な速記録である。大変興味深い。
文学の世界に新しい才能が続々と登場している。10代、20代前半の若者がはじめて書いた小説が相次いで文学賞を受賞し、ベストセラーを記録している。若手作家の活躍は、活字離れといわれていた若者たちを文学に呼び戻す原動力になっている。減り続けていた書籍の売上は昨年8年ぶりに増加に転じた。
文章を書くことを通して自らを表現しようとする若い書き手たち…同世代はどこに惹かれているのか?
綿矢りさ 19歳 「蹴りたい背中」 芥川賞受賞 127万部
金原ひとみ 20歳
島本理生 20歳 「リトル・バイ・リトル」 野間文芸新人賞
羽田圭介 17歳(史上最年少) 「黒冷水」 文芸賞
日日日(あきら) 18歳 「ちーちゃんは悠久の向こう」 五つの文学賞受賞
白岩玄 20歳 「野ブタをプロデュース」
学校生活や恋愛など若者の日常を若者の目線で描いた小説が携帯電話で続々と送られてくる。ある出版社の募集では月500通に達する。
河崎愛美 16歳 「あなたへ」 交通事故で命を落とした恋人への手紙という形で書かれている。中学三年生の時に書いた。好きだという気持ちを表現したかった。失恋したときの心の痛みを書き残したかった。
小説を書くことのたいへんさを感じなくなった人たちが大量に出現してきたのではないか。
インターネット、ホームページを書く、チャットする、トラックバックする…さまざまな方法で書く手段も書く場所もできた。手軽に日常的にたくさん経験するようになり、書くことへの不安や怯え、抵抗感がなくなり、書いたり読んだりすることが日常的になった。
書いている人がたくさんいることとそれを読んでいる人もたくさんいることに驚かされる。かつては一人の作家に1万人の読者であった関係が、ネットの世界では10万人の作者に10万人の読者がいるような関係になった。そういう世界では書いたり読んだりするのが非常に日常的な行為になる。
若い世代ならではの表現手法
・メール的口語文体
おしゃべりするように書く新しい文体。短い文章、思いついたことをそのまま言葉にするのが特色。
綿谷りさ
「葉緑体?オオカナダモ?
ハッ。っていうこのスタンス。
あなたたちは微生物を見て
はしゃいでいるみたいですけど(苦笑)、
私はちょっと遠慮しておく、
だってもう高校生だし。」
・マンガ的音表現
若者たちにとって読み物といえば先ずマンガ。マンガに特徴的な音を文字にした擬音語は、若手作家の作品に印象的に使われている。
・歌詞的繰り返し
ここぞという場面で歌の歌詞のような表現が登場することが多い。同じようなフレーズが韻を踏んで繰り返される。
西尾維新 「ネコソギラジカル」
「彼女は――ぼくにとって、唯一無二だ。
しかし――
ぼくは彼女を壊した。
ぼくは彼女を殺した。
ぼくは彼女を滅した。
ぼくは彼女を排した。
ぼくは、彼女を、愛せなかった。」
・テ-マ:生きにくさとサバイバル日日日 「ちーちゃんは悠久の向こう」
主人公は両親から暴力を振るわれる高校生…悲惨な日常を生き抜く
白岩玄 20歳 「野ブタをプロデュース」
ちょっとしたことで仲間はずれにされる高校生の日常そのものをサバイバルととらえている。
サバイバルというテーマは若手作家たちが生きてきた時代と密接な関係がある。
白岩玄 1983年生まれ。小学校に入ってまもなくバブルが崩壊。長い不況が始まる。
12歳の年に阪神・淡路大震災、そして地下鉄サリン事件。
14歳の年には同じ年ごろの子供が神戸児童連続殺人事件を起こす。
そして18歳でアメリカ同時多発テロ事件。
若手作家たちは、今日より明日は悪くなると感じながら育ってきた世代である。希望の見えない時代のサバイバル…それを新しい文学として提示している。
「明日から生きていくこと、何かに熱中することが難しいが、それを時代のせいにはできない。それに負けずに立ち向かうしかない。」
閉塞感がある・・・かつてははっきりと見えてぶつかれる壁があった。米ソ冷戦、強い父親、官僚政治体制などよく見える壁に抵抗できた時代が終わった。
いまの若者にはぶち当たれるものがないのではないか。目標とする作家や超えるべき作家が見えないことも閉塞感の一因だが、そういうものより日常的な出来事を中心に物語を展開している。そこに新しい感覚と自由さがある。
口語体、一人称が多い…。誰かから学ぶのではなく、一から自分の身の回りにあるものを使って表現しようとしている。
大きな時代の変化の入り口にある。インターネットが作家を生み出す原動力になっている。これだけ多くの人がものを書く、言葉を使うことに参加するようになったのは始めてである。インターネットやパソコンが発達して、文学は駄目になる、ものを考えなくなるとか、言葉を使わなくなるという人が多かったが、もしかしたらまったく逆で、これからかつて以上にコトバの重要性が増してくるのではないか。文学は、この100年以上に有効な力をもてるようになる可能性がある。
2005年02月27日
東巴文字
象形文字には甲骨、ヒエログリフ、トンパ(東巴)の三つがあるという。甲骨文字とヒエログリフについてはその歴史的背景を含めてある程度知っていたが、トンパ文字についてはよく知らなかった。三つの象形文字の中で現在も使われているのがトンパ文字で、いま日本で静かなブームになっているということを、電網写真館 asia photo netというサイトで知った。

上の写真はトンパ研究所に保管されている古いトンパ経典(象形文字経書)

このホームページに「とんぱ酉」のアニメーションがある。鳴き声は、日本の鶏とおなじで、わたしにはコケコッコーと聞こえる。トンパ(東巴は、中国雲南省の少数民族(55あり、そのうち23が雲南省に住んでいるとのこと)のひとつであるナーシー(納西)族(naxi zu naxi ethnic minority group)が使っている象形文字だそうである。[写真はChina Internet Information Centerより拝借した]
雲南納西族東巴文字に、「トンパ文字」のすべてがある。トンパ文字と画像がたくさん使われており、トンパ文字辞典やトンパおみくじもあるユニークなページである。関心のある人は訪問されると良い。
[参考] KIRINの「日本茶 玄米」のデザインにあるのがトンパ文字だそうです。
甲骨文字とヒエログリフについてはつぎのサイトが参考になる。
★漢字のルーツ─甲骨文字
★東京大学総合研究博物館ー甲骨
★甲骨文の発見
★Egyptian Hieroglyph Room
★ヒエログリフのABC
★Rosetta Stone
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movie
「飢餓(きが)海峡、それは日本のどこにでも見られる海峡である。その底流に、われわれは貧しい善意に満ちた人間の、どろどろとした愛と憎しみの執念を見ることができる。」冒頭のナレーションの言葉である。そして「本州と北海道をつなぐ津軽海峡は、いま台風直前の不気味な風浪の中にあった」と続く。
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2005年01月31日
The Magic Of Love
Love is like magic And it always will be. For love still remains Life's sweet mystery!! Love works in ways That are wondrous and strange And there's nothing in life That love cannot change!! Love can transform The most commonplace Into beauty and splendor And sweetness and grace. Love is unselfish, Understanding and kind, For it sees with its heart And not with its mind!! Love is the answer That everyone seeks... Love is the language, That every heart speaks. Love can't be bought, It is priceless and free, Love, like pure magic, Is life's sweet mystery!!- Helen Steiner Rice -
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2005年01月27日
Dan BrownとDean Koontz
Angels & Demons
天使と悪魔(上)
"A Breathless, real-time adventure....
Exciting, fast-paced, with an unusually high IQ."
---San Francisco Chronicle
"Dan Brown has to be one of the best, smartest, and most accomplished
writers in the country."
---Nelson DeMille
昨年12月にマンハッタンの本屋で一番のスペースを占めていた#1 New York Times
Bestselling Author of the Da Vinci Codeとのふれこみの本である。ハードカバーの初版は2000年で、ペーパーバックが出たら買おうと思っていたのを娘が買ってくれた。ご承知のとおり、著者は「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンである。日本のamazonで調べたら、815円である。日本円でも安く買えるようになったものだと驚いた。
ダン・ブラウンのほかの著書で読みたいのはつぎの二つである。

Deception Point 1996年の醜聞事件…NASAは当時のクリントン政権に、地球以外の惑星に生命が存在した証拠が見つかったと報告したが、その根拠の不透明さが露見した事件から着想したスリラー。冒険、ロマンス、殺人、不正行為がつぎつぎと起こり、ハラハラする緊張感が続く。米国の宇宙計画の裏側や新情報に対する政治家の反応に興味がある。

Digital Fortress インターネットの時代を反映した本。パソコンに興味を持ち、武器を扱う能力よりも知的能力を備えたヒーローを好む読者を対象に書かれた。戦場はサイバースペースで、国際政治の中で、暗号化技術が担う重要性に着目したい。
その前に、手元にあるDean Koontzの本を先に読むつもりであるが、「ローマ人の物語」も面白いので目移りしてしまう。
Odd Thomas By the Light of the Moon ローマ人の物語

ローマ人の物語(1)―ローマ誕生、王政から共和政へ。前753年、一人の若者ロムルスと彼に従う3千人のラテン人によりローマは建国された。7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、前509年、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣する。ローマ人は絶頂期のギリシアに何を見たのか 。比類なき大帝国を築きあげた古代ローマ。その一千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。
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2004年12月20日
お気に召すまま draft
この世界はすべてこれ一つの舞台、
人間は男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ、
それぞれ舞台に登場してはまた退場していく、
そしてそのあいだに一人一人がさまざまな役を演じる。
「お気に召すまま」第2幕第7場/ シェイクスピア
小田島雄志訳(以下同様)
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2004年12月19日
エミリー・ブロンテ、二つの符号
今日お昼の時間に「嵐が丘」にまつわる話を書いた。夕食後、ブロンテ姉妹の生い立ちが気になったのでBronte Sisters - Haworthを調べた。そして、二つの符号に気づいた。
ひとつは、「嵐が丘」が出版されたのは、私が生まれた年からちょうど100年前であるという事実(あっ、私の歳がばれた(笑)…「性ホルモンで10才若返る」を心がけているから、七掛け人生で39歳だと自称しておく)。
もうひとつ、なんと今日がエミリー・ブロンテの命日である。まったくの偶然である。しかし、エミリーが死後の世界からヒースクリフに語りかけたのと同じように、あたかも今日この日に私に筆をとらせたのではないかと不思議な因縁を感じる。
Brontes Chronology Biography - Emily Bronte
エミリー・ブロンテ(Emily Jane Bronte) 1818-1848
ハワースの牧師館で読書好きの娘時代を送り、架空の国アングリアやゴンダルを舞台にした物語に想像の翼をひろげ、創作に向かう。18歳のときに教師となるが半年でやめる。1842年、姉のシャーロットとともにブリュッセルに半年間遊学。以後はハワースで暮らし、詩や散文の執筆に励む。1846年に妹のアンを含めた三姉妹で詩集『カラー、エリス、アクトン・ベルの詩集』を自費出版した。翌年『嵐ヶ丘』が出版されたが、評判はかんばしくなかった。そうした中で喘息を病み、明くる年の12月19日に30歳で死去。(「英米女性作家」 ミネルバ書房)
No Coward Soul is Mine
「私の魂は臆病な魂ではない、
この世のあらしの中で震える魂ではない」サマセット・モームの言葉(「世界の十大小説」より)
「『嵐が丘』は例外的な作品なのである。同時代の他の小説とは、いささかの関係も持っていない。出来映えはひじょうに悪い。だが、同時にひじょうにすぐれてもいる。醜く忌わしい。だが、同時に美しくもある。恐ろしい、読む人を苦しみ悩ませる、力強い、情熱にみちた書物である。」Wuthering Heightsの一節から
'My love for Linton is like the foliage in the woods. Time will change it, I'm well aware, as winter changes the tree - my love for Heathcliff resembles the eternal rocks beneath - a source of little visible delight, but necessary. Nelly, I am Heathcliff - he's always, always in my mind - not as a pleasure, any more than I am always a pleasure to myself - but, as my own being - so, don't talk of our separation again - it is impracticable; and -'
She paused, and hid her face in the folds of my gown ;★この作品の著作権はなくなっている。読みたい人は、ここからダウンロードできます。
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青春の一冊「嵐が丘」とBronte Country
Visit Bronte Country, Haworth, Keighley, West Yorkshire, UK

嵐が丘…それは青春の甘い香りであった。ヒースクリフとキャサリンの苦しく切ない愛の物語であり、あの世とこの世の境を彷徨い、断ち切れぬ想いを抱いてなお生きる男の暗い物語でもある…と記憶しているが、正直その物語の内容はよく覚えていない。ただ、青年期の若者の心の琴線に触れるものがあることは確かである。
高校生の頃に読み、「物語の主人公で、同情心と敵愾心の両方を感じた主人公はこのヒースクリフが最初である…」と日記に書いたのを覚えている。そして、抒情豊かに描かれたヒースの丘を駆けるヒースクリフとキャサリンの姿がいまも瞼に焼き付いている。映画を見たことはない。30数年前に読んだ本がこれほど印象深く残るのは、やはりイギリスの古典文学を代表する作品に値するからであろう。そう思うのは私だけではないようで、イギリスを旅する機会にブロンテ姉妹の作品の舞台になった村を訪ねる日本人が多いそうである。

「嵐が丘」を書いたエミリー・ブロンテ、「ジェーンエア」を書いた姉のシャーロット・ブロンテが暮らし、そして短い一生を終えた土地、ブロンテ・カウントリの歴史案内をみると、ヨークシャー州の観光名所で日本語の案内があるのはHaworth Village(ブロンテ姉妹が暮らした村)だけだそうである。
この土地を訪れ、ヒースの丘を歩き、19世紀半ばに書かれた愛の物語に思いを馳せたいと思ってきたが、いまだにその願いはかなえられていない。ICQで知り合った人が新年にイギリス旅行をするというのを知り、またこの「嵐が丘」に気を引かれ、インターネットでその地理的位置と歴史や観光スポットを調べながら、ブログしているというわけである。
ある晩、本棚を見てふと手にした「嵐が丘」…中央公論社出版の当時としては豪華な装丁の赤い表紙の本である。月一回配本の「世界の文学」シリーズの一冊で、この全集を購読したいがためにアルバイトに精出したのであった。一度読んだ「嵐が丘」をまた読み出したら止まらなくなり、最後まで読み返してしまった。春にはまだ早い寒い夜であった。窓の外を見ると雪が降っていた。少し仮眠して新雪を踏んで出かけた。三月三日、大学受験の日であった。大事な受験日の前夜であることを忘れさせるほどの感動と興奮を与える本である。

1801. - I have just returned from a visit to my landlord - the
solitary neighbour that I shall be troubled with. This is
certainly a beautiful country! In all England, I do not believe
that I could have fixed on a situation so completely removed from
the stir of society. A perfect misanthropist's heaven: and Mr.
Heathcliff and I are such a suitable pair to divide the desolation
between us. A capital fellow! He little imagined how my heart
warmed towards him when I beheld his black eyes withdraw so
suspiciously under their brows, as I rode up, and when his fingers
sheltered themselves, with a jealous resolution, still further in
his waistcoat, as I announced my name.
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2004年12月07日
「こうして私は世界No.2セールスウーマンになった」
会議が終わった後、有隣堂に立ち寄る。新刊書のコーナーで目に付いた本の一つが「こうして私は世界No.2セールスウーマンになった」である。
この本を買うつもりはなかったが、その背景にあるストーリに関心をもった。著者は、ブリタニカ社の営業ウーマンとして世界第二の売り上げを記録し、本社営業部長にもなった。30歳前半で年収3800万円・・・その仕事も卒業し現在はコンサルタントや講演活動に従事している。
立ち読みで印象に残った著者の言葉がある。
1.挫折は人を大きくする(大変つらい目にあっている)
2.自分ではもう歩けないと思ったら、だれかのために一歩でも前進してください。
3.目の前にあることに向かい合ってください。
これらの言葉は、実は著者の、亡き母親からのメッセージであり、著者がキャリアウーマンへの道を歩むときの支えになったという。
飢餓海峡